事前コンテキスト・カード·目安時間 3 min
クー・ジョンアはなぜ、香りと光で作品をつくるのか
手に取れないものを扱う作家
香り・光・磁場でつくる空間
クー・ジョンア(具楨娥、1967– )は、香りや光、磁場、夜光のような手に取れない素材で空間を扱う韓国の作家です。作品を展示室の中に閉じ込めず、建物のあちこちの不定形な空間へと広げていく手法で知られます。目に見える物そのものより、その物が生み出す雰囲気や感覚を作品にします。
2024年ヴェネチア・ビエンナーレ韓国館
彼女は2024年のヴェネチア・ビエンナーレ韓国館を手がけ、〈オドラマ・シティ〉を発表しました。600人あまりの嗅覚の記憶からすくい上げた17種類の香りで、韓国という都市を描き出した作品です。香りを放つ彫刻が宙に浮かぶなど、目に見えないものを展示空間いっぱいに満たす彼女の世界を凝縮して見せた展示でした。
美術館のあちこちへ広がる展示
今回のリウム美術館の個展は、彼女が初めて開く大規模な美術館個展です。展示室に限定せず、美術館のあちこちの不定形な空間へと作品がにじむように広がります。何を「見るべきか」というより、空間を歩くあいだに香りや光、感覚に出会う展示なので、予習の必要はありません。
出典
- ★official·리움미술관 — 방문 안내(ko)
- ■press·La Biennale di Venezia — Korea (Republic of) 2024(en)