公演・展示
事前コンテキスト・カード·目安時間 3 min

キュビスムは、何を壊したのか

ひとつの画面に複数の視点を収める方法

1907年、絵のルールが壊れる

キュビスムは1907年ごろ、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックがともに切り開いた美術です。「キュビスム」という名は、ある批評家がブラックの風景画を見て「小さな立方体(cube)のようだ」と評したことに由来します。ものを見えるとおりに一つの視点から描く長年のルールを、二人が正面から揺さぶったのです。

前・横・後ろを一度に

キュビストたちは、一つの視点の代わりに、複数の角度から見た姿を一つの平面に重ね合わせました。一つの顔の正面と横顔が、一つの画面に同時に現れる、といった具合です。だから最初は難しく見えますが、「いろいろな方向から見たものを一度に広げた絵」と考えると、ぐっと読みやすくなります。形を単純な面に割ったセザンヌの実験が、その出発点でした。

ポンピドゥーが携えてきた原作

今回の展示は、パリ・ポンピドゥーセンターのキュビスム所蔵品で構成した、ポンピドゥーセンター ハンファ(63ビル)の開館展です。ピカソやブラックとともに、フアン・グリスなど、キュビスムを率いた画家たちの作品が並びます。美術史で名前だけを聞いてきた作家たちの原作を、汝矣島の漢江のそばで観られる機会です。